◇ 信 頼


 ◇ 財 政


 ◇ 自粛警察




東京から帰省した男性への中傷ビラ(青森市/2020/8/7)


東京新聞(2020/3/15)


岩手初の感染者に中傷続く 知事「鬼になる必要ある」

配信

朝日新聞デジタル

会見する達増拓也知事=2020年7月31日、岩手県庁

 3カ月半の間、全国で唯一「感染者ゼロ」だった岩手県。7月29日に陽性が初めて確認され、感染者の勤め先やネット上には中傷や差別発言が相次いでいる。県は、感染者への中傷について厳しく対処する姿勢だ。 【写真】「陽性は悪ではない」「第1号になっても県はその人を責めません」などと知事は呼びかけていた。  陽性が確認された盛岡市の40代男性について、男性が勤める県内の企業は29日夜、HPで従業員の陽性を発表した。男性は発症後に2日間出勤しているが、内勤のため顧客と接することはなかったという。  その後、この企業には電話が急増し、31日までに約100件あった。通常の問い合わせなども含むが、中傷も少なくないという。差別的なメールのほか、事業所に直接来て中傷するケースもあった。担当者は「電話を受ける側も悩んでいる」と頭を抱える。  企業HPには30日夜からアクセスが殺到し、サーバーが一時ダウンした。ネット上では感染者を特定しようとする動きがあり、社員の写真を無断転載されるなどの懸念もあるため、企業HPは一時、閲覧停止の対応をとった。「お客様の不安を考え公表したが、感染した個人や他の社員、その家族にも不利益が生じている。コロナになったらこうなるんだとわかった。なってはいけないんだと」  達増拓也知事は31日の会見で、感染者へのバッシングが懸念されることについて、「犯罪にあたる場合もある。厳格に臨む意味で、(中傷に対しては)鬼になる必要がある」と強調した。被害者支援のため、特定の個人や企業などをネット上で中傷・差別などしている画面を保存する動きもあると指摘し、県でも「同様の対応を検討している」と述べた。(御船紗子)


老舗「コロナ食堂」に無言電話、ネット中傷…店主「耐えるしかない」 長野

5/23(土) 17:27配信

 

 地域住民から「コロナさん」の愛称で親しまれている老舗の食堂「味蔵コロナ食堂」(長野県佐久市臼田)が、新型コロナウイルスの感染者が増えてきた3月ごろから嫌がらせに苦しんでいる。無言電話がかかってくるようになり、インターネット上に心ない書き込みが増加。3代目店主の須藤仁志さん(42)は「新型コロナと店名は全く関係ない。耐えるしかない」と唇をかむ。【坂根真理】 【10万円給付、どこに問い合わせる?】  旧日本軍で炊事を担当していた祖父が、「子どもたちが甘いものに飢えているだろう」と、1944年に甘味処(どころ)「コロナ」を創業した。太陽の表面を覆うガスの層「コロナ」が店名の由来という。事業を継いだ2代目の父が食堂にシフト。店名を「味蔵コロナ食堂」に改め、70年以上、おなかをすかせてやって来る人たちの胃袋や心を満たしてきた。  異変が起きたのは2020年3月ごろ。頻繁に無言電話がかかってくるようになり、インターネット上には「こんな名前のお店に入りにくい」などといった冷やかしの書き込みが目立つようになった。看板の写真だけを撮影し、ケラケラと笑いながら立ち去っていく人もいたという。  「営業妨害だ」と憤る仁志さんの心を支えるのは、常連客の言葉だ。心ない書き込みを見た客から「大丈夫か」と心配する声や、名古屋からソースカツ丼目当てにやって来る顔なじみから「また必ず食べに行く」といった励ましの声が届く。  18日には、旧臼田署(現臼田警部交番)の元署長からも励ましのはがきが届いた。コロナ食堂は臼田署に長年弁当を届けてきた。冷たい弁当を出す業者が多い中、「どんなに悪さをした人でも温かいご飯が食べたいだろう」とほかほかのご飯を届けることにこだわった。仁志さんの母親は「佐久署で白状しなかった人も臼田に来ると白状したんだって。温かい弁当を食えるからって」と懐かしむ。  新型コロナウイルス感染拡大に伴い客足は激減したが、4月の売り上げは前年比48%減だったため、国の給付金は対象外だった。損失を補うための借金を新たに重ねても、来春まで店が存続できるかどうかは不透明で、経営は苦しさを増す。  心ない誹謗(ひぼう)中傷が客足をさらに遠のけていると考える仁志さんは「ネットの人は憂さ晴らしでやっているからね。ネット上で反論しても、火に油を注ぐだけ。店が潰れるなら、コロナ以外の理由で潰れたいよ。コロナで潰れるのがしゃくに障るだけ。この状況でも来てくれるお客さんがこの店の宝物。耐えるしかない」と力なく語った。

 ◇ 犯 罪


 ◇ 自治体の対応





小林です

自戒することしきりの情報2件です。

 

「コロナ自警団」と高齢者クレーマーに共通した特徴とは

https://www.news-postseven.com/archives/20200515_1562047.html

 

 リアルで子どもを怒鳴りつけたり、役所へ苦情を入れたりしている人たちは、最近、増えてきていると話題の高齢者クレーマーと共通した特徴を持つ。高齢者クレーマーには定年退職した管理職が多いと言われているが怒りの矛先を遊ぶ子どもたちへ向ける大人には中高年以上の年代が目立つし、自分の意見は無条件で受け入れられて当然だという態度も見せている。

 もちろん、若者でも自警団に加わっている人もいるだろう。だが、ネットでもリアルでも、どうやらその主力は中高年以上の年代であるようだ。

 彼らは、仕事でも経験と実績を積んで、社会的に認められた人たちだ。だから状況判断にも自信があるし、社会的な事柄への関心も高いという自負が強い。新型コロナウイルスについてもニュースやネットを利用して情報収集している。そのため「自分は正しい」という思いが確信に変わりやすい。そして、自分は正しいから、悪い人は攻撃してもいいととらえてしまう。正義感で行動しているから容赦がなく、たとえそれが法律に照らすとグレーなものでも、感染を拡大させないための正しい行動と信じて行動している人が少なくない。

 

佐藤賢一特別寄稿 老人の価値観で動く国—コロナ禍で見えた日本

https://yomitai.jp/special/satokenichi/

 

 今日という日は、そんなには大切でない。去年の今日と、さほど変わらないからだ。来年の今日だって、それほど違わないと思うのだ。もっといえば、今日は昨日と比べても、そんなには変わらない。明日だって大きく変わりやしない。同じような毎日が、ただ繰り返されていくだけだ。むしろ大切なのは、その繰り返し──それこそゲートボールに興じるような日々の、平和な繰り返しそのものなのだというのが、今の日本に支配的な感覚であり、ほとんど皆が身を任せている価値観なのではないか。

だから、子供たちを一番に犠牲にできる。三月頭から休校で、そのまま春休み──そういう年があっても仕方ないよと簡単に片づけるが、子供たちにとって失われたのは、もう二度とは訪れない大切な今日の連続である。

 


☆日体大の清水雅彦先生からの情報提供です。(2020/4/29)

 

 新型コロナウイルス問題で緊張状態が続いていますが、新型インフルエンザ等対策特別措置法や緊急事態条項論について私が思うところをまとめた「新型コロナウイルス『緊急事態』と法の支配・立憲主義」という拙稿が掲載された社民党発行の『月刊社会民主』5月号が発行されましたので、情報提供しておきます。

 

 ただこの原稿、与えられた字数が5000字だったので、十分には書ききれていません。少し説明不足になった最後に取り上げたミシェル・フーコーの議論について補足しておきますが、ジェレミ・ベンサムが発明したパノプティコン(看守からは囚人を見渡せるのに、囚人からはいつ看守が自分を監視しているかわからない構造にすることによって、実際には看守が24時間全ての囚人を監視することは不可能なのに、囚人はこのような『不可視のまなざしの内面化』によって脱獄をあきらめる構造の監獄)を題材に、「視線(監視)」「処罰(制裁)」「試験」といった「規律訓練」が監獄以外社会全体に広がっていることをフーコーが論じました。さらに、フーコーは、かつての「死に対する権力」が現代の権力は人々の生き方を管理・統制する「生-権力」に変わり、これによって人々もこのような権力に従う「服従する主体」になっていることを論じました。これがさらに、市民を含む権力の分散と重層的な監視ネットワークが広がったとするウィリアム・ボガードの「ハイパー管理社会論」や、監視カメラなど監視技術のデジタル化・情報データベース化・常態化によって「可能性」としのてパノプティコンが「現実性」のものになったするマーク・ポスターの「スーパーパノプティコン論」を使いながら、以前、監視カメラと民間人をも使った防犯パトロールから構成される治安政策としての「安全・安心まちづくり」を批判的に検討しました(拙著『治安政策としての「安全・安心まちづくり」』社会評論社、2007年)。

 

 このような現象は、今回のコロナ騒動でも権力の側は監視カメラやITを活用して人々の行動を監視すると同時に、市民の側にも特措法や政府・自治体の措置が出る前や措置の範囲を超えての自粛が見られるので、『月刊社会民主』の拙稿でもフーコーに言及した次第です。拙稿脱稿後の出来事を見ると、さらにエスカレートしており、自粛しない店などを批判したり嫌がらせをするる「自粛警察」なるものが登場したり、県外ナンバー車を傷つける行為が起きたり、26日に都内男性が山梨県内ツーリング中に事故を起こしたら死亡はしていないのにマスコミが実名で報道したりしています。「安全・安心まちづくり」の時も、「警察の民営化」と「民間の警察化」について論じましたが、今回も市民が権力化し、自粛だけでなく他の市民の権利・自由を制限する動きが見られます。このように、私は安倍政権など公権力批判だけでなく、暴走する市民の批判も必要だと考えています。

 

 なお、新型コロナウイルス問題については、原稿に占める分量は少ないものの、拙稿「改憲策動の現段階と運動の課題」(社会主義協会発行『社会主義』5月号)でも触れ、この『社会主義』原稿を圧縮したのが今週(?)発行予定の『図書新聞』拙稿「新型コロナウイルス対応から改憲論へ-立憲主義から考える」になります。他に、担当記者から掲載結果が知らされていないので、どの地方紙で掲載されたのかわかりませんが、新型コロナウイルス対策の中で市民・労働者の集会の自由が制約されていることを危惧する私と小熊英二慶応大学教授のコメントが載った共同通信記事が先週配信されています。9条等改憲論については、拙稿「九条改憲をめぐる情勢と今後の課題」掲載の歴史教育者協議会発行の『歴史地理教育』5月号も発行されました。

https://www.rekkyo.org/archives/5262

 

 以上、論点などについての情報提供でした。ご関心のある方は参考にしていただければと思います。

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